製材所で風倒木(ふうとうぼく)に出会いました。風倒木を製材すると、強風で倒されたときに切れた繊維のところが組織が壊死したような姿になります。これはヒノキで、黒ずんだ箇所が見えます。
同じ木の別の断面。黒ずんだ二カ所とその間に痣になったような所が見えます。風倒木は、こうした黒ずんだ箇所が製材品のあちこちにあり、曲げの応力が全体にかかったことを伺い知ることができます。
風倒木のヒノキは、樹皮を見ると丸わかりです。長く伸びるはずの樹皮が寸断されていることが分かります。
右側は正常なヒノキ。左側は風倒木のヒノキ。樹皮が切れていることが分かります。