各務原権現山(317メートル)に上りました。権現山は岐阜市と各務原市の両方に山頂があり、各務原のほうです。登り口は伊吹の滝です。
権現山は2002年に山火事がありました。火災の範囲は410ヘクタールと大規模なもので、権現山の山頂、山腹一帯を広く焼きましたが、14年経ちましたので更新もだいぶんと進んでいると思われます。
いたるところにアベマキが生えていました。美濃のほうでもそうでしたが、本当にアベマキが多いです。
アベマキは外見はクヌギそっくりです。樹皮は大きく襞をうち、樹液がこぼれてカブトムシが吸い付きそうなところはとくにそうです。違いといえば、アベマキのほうが葉っぱが少し大きいのと、葉っぱの裏が白っぽいところです。
少し登っただけで展望が開けてきました。このあたりから樹高が気持ち低くなってきています。写真奥のほうに名古屋駅の駅ビルがちょこっと見えます。
緑のトンネルは空から光がよく届いて明るくなります。
やはりこれもアベマキですが、ひこばえが飛び出して来ています。直径20センチもないぐらいの若い木です。こんなにも萌芽力のある樹木だとは意外です。
リョウブです。最初は樹皮の様子からナツツバキじゃなかろうかと見立てていましたが葉っぱがまるで違いました。
リョウブの葉っぱは鋸歯がナツツバキより大きめで、葉っぱの先ほど幅広になる形をしています。
これはリョウブの葉っぱの裏側。薄い緑色が若干てらてら光る感じがします。ちなみにナツツバキもリョウブも落葉しない常緑広葉樹です。
頂上あたりまで来ると、空が広くなります。
展望台から養老山脈がよく見えます。
焼け落ちた木が転がっていました。ずいぶん生々しいですが本当に2002年の山火事で焼かれたものなのでしょうか。
向こうに見える山も権現山(岐阜権現山)です。中腹より上側斜面の樹木が大きくなっていない感じがします。岩肌がところどころに露出しているように見えます。
山火事の調査の後が残っています。山頂付近で焼かれた樹木が残っていました。樹皮のようすからアカマツでしょうか。
見つけたカヤです。麓の伊吹の滝付近で見つけました。葉っぱは触るとちくちくします。
これはアカマツの花。左は雌花のまわりに雄花がいっぱい取り囲んでいます。少し揺さぶると雄花の花粉が飛び散ります。
下山途中で焼かれた樹木を見つけました。これはコナラでしょうか。わずかに樹皮の様子から想像するしかありません。上りでは気がつきませんでしたが、下りを歩いていると谷側に目が向くからでしょうか。